アルムナイ採用成功の鍵は「コミュニケーション」にあり!退職後も関係を繋ぐ具体的な方法と実践ポイント

アルムナイ採用成功の鍵は「コミュニケーション」にあり!退職後も関係を繋ぐ具体的な方法と実践ポイント

近年、人材の流動化が進む中で、「アルムナイ採用」への関心が高まっています。
アルムナイとは「卒業生」を意味し、一度自社を退職した人材を再び雇用する採用手法です。
即戦力を確保でき、採用コストも抑えられる可能性があるため、特に採用リソースが限られる中小企業にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。

しかし、多くの経営者様や人事担当者様から、 「退職したら、それきり関係が途絶えてしまう」 「アルムナイ採用を試みたいが、どう声をかけていいか分からない」 「いざ募集をかけても、元社員からの応募が全くない」 といったお悩みも伺います。

その原因は、もしかすると退職者との「継続的なコミュニケーション」がうまく設計できていないことにあるのかもしれません。
アルムナイ採用は、「辞めた人」を呼び戻す単純な作業ではありません。企業と個人が、退職後も良好な関係を築き続けることで初めて成り立つものです。

本記事では、アルムナイ採用を成功させる「コミュニケーション」に焦点を当て、具体的な方法と関係構築のポイントを詳しく解説します。

アルムナイ採用とは?

アルムナイ採用とは、前述の通り、自社の退職者を再雇用する仕組みです。
採用活動が難航し、「募集が集まらない」「採用費用は増え続ける一方」といった課題を抱える企業にとって、アルムナイ採用は大きな可能性を秘めています。

アルムナイ採用における3つのメリット

  • 採用コストの削減と効率
    アルムナイ採用が実現すれば、求人広告費や人材紹介会社への手数料といった、外部コストを大幅に削減できます。また、すでに関係性があるため、選考プロセスも短縮でき、人事担当者様の「マンパワー不足」の解消にも繋がります。
  • 即戦力化とミスマッチの防止
    アルムナイは、自社の企業文化、事業内容、仕事の進め方をすでに理解しています。そのため、入社後の教育コストが低く、即戦力としての活躍が期待できます。
    また、お互いの長所も短所も理解した上での再入社となるため、「こんなはずではなかった」というミスマッチが起こりにくく、定着率の向上にも貢献します。「求める人材が辞退してしまう」という悩みへの、一つの答えにもなり得ます。
  • 企業の魅力向上とブランディング効果
    一度退職した人が「またあの会社で働きたい」と思えることは、その企業が魅力的であることの証左です。アルムナイが活躍する姿は、現役社員の士気を高めるだけでなく、「出戻りを歓迎する、懐の深い企業」として、社外へのポジティブなブランディング効果も生み出します。

【関連】今、注目すべき「アルムナイ採用」5つのメリットと成功の秘訣

なぜアルムナイ採用に退職者との「コミュニケーション」が必要なのか?

これらのメリットを享受するために、なぜ「コミュニケーション」が重要なのでしょうか。
それは、アルムナイ採用が単なる「採用手法」ではなく、「企業と個人の長期的なコミュニケーション」そのものだからです。

良好な関係性が「再入社」の心理的ハードルを下げる

退職者が「また戻りたい」と考えたとしても、「辞めた手前、気まずい」「会社は自分のことをどう思っているだろうか」といった心理的なハードルを感じるケースは少なくありません。
退職後も定期的なコミュニケーションがあり、会社が「いつでも歓迎している」という姿勢を見せ続けることで、この心理的ハードルは大きく下がります。

企業の「最新情報」を伝え、魅力を再発見してもらう

退職者が在籍していた頃と今とでは、会社も変化・成長しているはずです。例えば、「新しい福利厚生ができた」「働き方が改善された」「新規事業が軌道に乗った」といったポジティブな変化もあるでしょう。
こうした企業の「最新情報」をコミュニケーションを通じて伝えることで、アルムナイが「今の会社なら、もう一度働きたいかもしれない」と、魅力を再発見するきっかけを作ることができます。

アルムナイが「広報担当」になり、新たな人材を紹介してくれる可能性も

良好な関係性を築けていれば、たとえ本人が再入社しなくても、「あの会社、今こんなことやってるんだよ」と、自身のネットワークで好意的に発信してくれる可能性があります。
時には、友人や知人を紹介してくれる「広報担当」や「リクルーター」のような存在(リファラル採用)になってくれることもあり、企業の採用力全体の強化に繋がります。

アルムナイ採用のためのコミュニケーション実践方法

具体的にアルムナイ採用における退職者とのコミュニケーションはどのようにすればよいのでしょうか。ここでは、3つのフェーズに分けて、実践的な方法をご紹介します。

在籍中~退職時

アルムナイ採用のコミュニケーションは、社員が「退職します」と告げた瞬間から始まっています。最も重要なのは、「円満な退職」をデザインすることです。

  • 「退職面談」での丁寧なヒアリング
    なぜ退職するのか、会社への不満や改善点はなかったか。これを責めるのではなく、真摯にヒアリングする姿勢が重要です。ネガティブな理由であったとしても、それは会社の貴重な改善材料となります。
  • 感謝と「歓迎」の意思表示
    これまでの貢献への感謝を伝えると同時に、「外の世界で経験を積んで、また戻ってきたくなったら、いつでも歓迎する」というポジティブなメッセージを(経営者や上司から)明確に伝えることが、最初の信頼関係を築きます。
  • アルムナイ・ネットワークへの招待
    「辞めたら終わり」にしないため、「退職者向けのコミュニティ(後述)を作っているので、よければ参加しませんか?」と、退職時に繋がりを保つための具体的な提案をしましょう。

【関連】アルムナイ採用はネットワークが9割!退職者と良好な関係を築く5つのステップと具体的施策

退職後

多くの中小企業が、「マンパワー不足で放置」してしまいがちなのがこのフェーズです。しかし、ここでの繋がりこそがアルムナイ採用の肝となります。

  • 適切な接触頻度
    お互いに負担にならない頻度が重要です。例えば、四半期に1回、あるいは半年に1回など、無理のない範囲で設定しましょう。
  • 送るべきコンテンツ例
    ・会社の近況報告(新サービス、新オフィスの話題など)
    ・元同僚の活躍やインタビュー記事
    ・業界の最新ニュース(会社の見解を添えて)
    ・アルムナイ限定のイベント(同窓会)の案内
  • 「関係構築」を優先する姿勢
    ここで注意したいのは、「採用目的」を前面に出しすぎないことです。求人情報ばかり送られてくると、アルムナイは引いてしまいます。あくまで「お元気ですか?」「会社は今こうなっています」という、緩やかな「コミュニケーション」を優先しましょう。

再雇用・採用選考時

アルムナイから「戻りたい」という相談や、募集への応募があった場合のフェーズです。

  • 「出戻り」と軽視しない面談
    「元社員だから大丈夫だろう」と選考を簡略化しすぎると、復帰後に「話が違う」というギャップが生まれかねません。 退職後に何を経験し、何ができるようになったのか。そして会社が今、アルムナイに何を期待しているのか(業務内容、役職、給与条件など)。これらを改めて丁寧にすり合わせる面談が不可欠です。
  • 現役社員との交流機会
    復帰後のイメージを具体的に持ってもらうため、ランチや面談の場で、現役社員(特に一緒に働く可能性のあるチーム)と交流する機会を設けるのも効果的です。会社全体で「温かく歓迎している」ムードを作ることが大切です。

【関連】アルムナイ採用を成功させるコミュニティの作り方と運営のコツ

アルムナイ採用のコミュニケーションにおける注意点

アルムナイ採用のコミュニケーションは、やり方を間違えると逆効果になる可能性もあります。ここでは、企業が特に陥りがちな注意点を3つ挙げます。

退職したら「他人」扱いで関係が途絶えてしまう

最も多い失敗例です。「辞めた人は裏切り者」というような文化が残っていたり、業務が多忙で退職後のフォローまで手が回らなかったりすると、関係はすぐに途絶えてしまいます。退職は「縁切り」ではなく、「一時的な卒業」と捉える意識改革が必要です。

コミュニケーションが「採用目的」すぎると引かれてしまう

フェーズ2でも触れましたが、関係性が温まっていないうちに、求人情報や「戻ってこないか」というメッセージばかりを送ると、アルムナイは警戒してしまいます。まずは「良き友人」として、相手の近況を気遣う姿勢が基本です。

担当者のマンパワー不足で継続できない

「人事の〇〇さんが頑張って連絡を取り続けていた」という属人的な運用は、その担当者が異動・退職した途端に機能しなくなります。「マンパワーが足りない」企業だからこそ、個人に依存しない、簡易的な「仕組み」でカバーすることが重要です。

アルムナイ採用における退職者とのコミュニケーション活性化のヒント

「アルムナイ採用における退職者との関係構築の重要性は分かったが、そんなにリソースは割けない」というのが、企業の経営者様・人事担当者様の正直な感想かもしれません。

そこで、手間をかけずに始められる、コミュニケーション活性化のヒントを3つご紹介します。

まずは「メーリングリスト」から小さく始める

まずは、退職者と繋がる「受け皿」を作りましょう。

シンプルなメーリングリストなどを利用すれば、コストをかけずに会社の近況を一斉送信できます。まずは「退職時にここへ招待する」というルールを作ることから始めましょう。

年1回の「同窓会イベント」や「オンライン交流会」を企画する

頻繁な連絡が難しければ、接点を「イベント」に集約するのも手です。年1回、「OB/OG会(同窓会)」として、現役社員も交えた交流会を企画するだけでも、アルムナイとの繋がりを維持し、会社の「今」を知ってもらう貴重な機会になります。遠方の人も参加できるよう、オンライン開催も有効です。

アルムナイ採用に特化したツールの活用も視野に入れる

もし、アルムナイの人数が増えてきて、リスト管理や連絡が煩雑になってきた場合は、アルムナイ採用に特化したツールを活用するのも一つの選択肢です。アルムナイ採用に特化したサービスや、採用管理システムの中には、候補者との継続的なコミュニケーションを支援する機能を持つものもあります。

【関連】アルムナイ採用を成功に導くツールとは?メリット・機能から導入の注意点まで解説

おすすめのアルムナイ採用を支援するサービス「リファアルム」

リファアルムは、リファラル採用とアルムナイ採用を同時に支援するサービスです。採用は感覚的に行うものではなく、全従業員を巻き込み、「全社一丸」となって取り組むことが大切です。「リファアルム」を使うことにより、従業員のリファラル採用やアルムナイ採用に対する「前向きな姿勢」を引き出すことが可能です。

1、従業員が「リファラル」「アルムナイ」に積極的に協力する、魅力的なカルチャーを形成できる。
2、創業以来のノウハウを活かし、「リファラル」「アルムナイ」だけではない採用活動全体の成功を支援。
3、協力してくれた従業員に対し、業界トップクラスのギフトラインナップで謝礼を提供。

アルムナイ採用でお困りの企業様は、「リファアルム」にお問い合わせください

アルムナイ採用は、単なる採用コスト削減のテクニックではありません。一度は別の道を選んだ「企業の財産」であるアルムナイと、いかに良好な関係を長期的に築いていくか、という「人対人の関係構築」が本質です。
採用難が続く時代において、アルムナイとの繋がりは、貴社の未来を支える強力な武器となり得ます。

本記事でご紹介したコミュニケーションは、決して難しいことばかりではありません。まずは「退職する社員へのお見送りの言葉を変える」こと、「年賀状や暑中見舞いを送ってみる」ことなど、できることから始めてみることも一つの手です。

しかし、「アルムナイ採用について、専門家のアドバイスが欲しい」
「アルムナイ採用を始めたいが、何から手を付けたら良いか分からない」
といったお悩みをお持ちの採用担当者様も多いのではないでしょうか。

そのようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ弊社の「リファアルム」にご相談ください。

ただツールを入れてもリファラル、アルムナイ採用が増えるとは限りません。
当社では経験豊富な採用コンサルタントが設計から運用までワンストップで支援します。
リファラル、アルムナイ採用成功のために必要なノウハウと実務支援、マネジメントをプロの人事チームが顧客の採用成功まで伴走します。

アルムナイ採用、そして採用活動全体でお困りのことがございましたら、まずはお気軽に下記よりお問い合わせください。

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