リファラル採用の費用を徹底解説!相場・内訳から成功のコツまで

「求人広告費や人材紹介料が高騰し、採用コストが経営を圧迫している…」 「優秀な人材を、もっとコストを抑えて採用する方法はないだろうか…」
企業の成長を担う経営者・人事担当者の皆様にとって、採用コストの問題は常に悩みの種ではないでしょうか。
その有効な解決策として、今あらためて注目されているのが「リファラル採用」です。社員の紹介によって人材を採用するこの手法は、コストを抑えつつ、自社にマッチした優秀な人材を獲得できる可能性を秘めています。
しかし、その一方で「リファラル採用に切り替えたいが、具体的に何に費用がかかるのか分からない」「本当に安くなるの?」といった、費用に関する具体的な疑問や不安をお持ちの方も多いはずです。
本記事では、そんな皆様の疑問を解消するため、リファラル採用にかかる費用の内訳や相場から、他の採用手法との徹底比較、そして費用対効果を最大化するための具体的なポイントまで、専門家の視点から分かりやすく解説します。
もくじ
リファラル採用にかかる費用の内訳と相場
リファラル採用は、求人広告や人材紹介サービスに比べて採用コストを大幅に抑えられるのが大きな魅力です。しかし、全く費用がかからないわけではありません。主に、以下の4つの費用が発生します。
1. インセンティブ(紹介報酬)
リファラル採用制度を活性化させる上で、最も重要な費用が社員へのインセンティブ(紹介報酬)です。社員が「友人や知人を紹介したい」と思うための、強力な動機付けとなります。
インセンティブの金額は、採用の難易度によって変動するのが一般的です。
- 一般社員・アルバイト: 5万円~10万円
- 専門職(エンジニアなど): 10万円~30万円
- 管理職・幹部候補: 30万円以上
支払いタイミングは、「入社が確定した時点」と「試用期間が満了した時点」で半額ずつ支払うなど、早期離職のリスクを考慮して設定する企業が多いようです。
【関連】リファラル採用のインセンティブとは?相場や制度設計のポイントを徹底解説
2. 会食費
社員が候補者とカジュアルな雰囲気で交流し、会社の魅力を伝えたり、疑問を解消したりする場を設けることも重要です。その際に発生する会食費を会社が負担することで、社員は気兼ねなく候補者を誘えるようになります。
1回あたりの相場は、一人5,000円前後が目安です。この費用は、候補者の入社意欲を高め、ミスマッチを防ぐための重要な投資と捉えましょう。
3. 社内広報・告知費
せっかく素晴らしい制度を作っても、社員に認知されていなければ意味がありません。制度の目的や紹介手順、インセンティブの内容などを継続的に周知するための広報・告知費も必要です。
- 制度説明ポスターの作成・印刷費
- 社内イベントの開催費
- キックオフミーティングで配布する軽食代
など、数万円程度の予算を見込んでおくと、効果的な周知活動が行えます。
4. リファラル採用ツールの利用料
紹介者の管理や候補者とのやり取り、インセンティブの申請・支払いなどを手動で行うと、人事担当者の工数が膨大になってしまいます。そこで役立つのがリファラル採用ツールです。
ツールを導入すれば、制度の運用を効率化し、社員が参加しやすい環境を整えることができます。費用体系は主に月額固定制や成果報酬制があり、月額数万円から利用できるサービスが主流です。
【関連】リファラル採用ツールおすすめ5選!メリットや選び方を徹底解説
リファラル採用の費用対効果を高める5つのポイント
ただ費用をかけるだけでは、リファラル採用は成功しません。かけた費用を最大限の成果に繋げるためには、以下の5つのポイントが重要です。
1. 「紹介したい」と思える魅力的な制度を設計する
インセンティブは重要ですが、お金だけが動機とは限りません。「会社に貢献できた」という実感や、仲間から感謝される経験も大切です。 金銭的報酬とあわせて、特別休暇の付与や社内表彰制度といった非金銭的報酬を組み合わせることで、社員のエンゲージメントを高めましょう。
【関連】リファラル採用の制度の作り方とは?社員が協力したくなる仕組みを解説
2. 社員が紹介しやすい環境を整備する
「どんな人を紹介すれば良いか分からない」「紹介の仕方が面倒」といった社員の負担を減らすことが成功のカギです。 会社のビジョンや求める人物像を日頃から明確に共有すると共に、紹介手順をできるだけ簡略化しましょう。前述の採用ツールを活用するのも有効な手段です。
3. 経営層が積極的にコミットする
リファラル採用は、人事部だけが頑張っても成功しません。経営層自らが、この取り組みの重要性を全社員に向けて発信し、率先して知人・友人に声をかける姿勢を見せることが、全社的な協力体制を築く上で最も効果的です。
4. 定期的な情報共有で「他人事化」を防ぐ
「今、どのポジションを募集しているのか」「どんな人が採用されたのか」といった情報を常にオープンにしましょう。社内報や朝礼などで定期的に共有することで、社員の当事者意識を高め、「自分も協力しよう」という文化を醸成できます。
5. リファラル採用ツールを賢く活用し、工数を削減する
誰が誰を紹介し、選考は今どの段階にあるのか。こうした情報をスプレッドシートなどで手動管理するのは限界があります。リファラル採用に特化したツールを導入し、紹介状況の可視化や社員とのコミュニケーションを円滑化することで、人事担当者の負担を減らし、より戦略的な業務に集中できる環境を作りましょう。
リファラル採用の費用に関する失敗例と遵守すべき法律
最後に、リファラル採用を進める上での注意点を2つお伝えします。思わぬ失敗や法的なリスクを避けるために、必ず押さえておきましょう。
インセンティブ報酬が「違法」になるケースとは?
社員へのインセンティブ支払いは、方法を間違えると職業安定法に抵触し、違法と見なされる可能性があります。 ポイントは、報酬の対価が「紹介(情報提供)」であることです。
社員が面接官を担当したり、採用・不採用の決定権を持ったりするなど、「採用活動そのもの」を業務として行い、その対価として報酬を支払うことは認められていません。あくまで、自社の社員としての通常の採用プロセスへの協力の範囲に留め、報酬は賃金や給与として支払うようにしてください。
「安さ」だけを追求して失敗する典型パターン
「リファラル採用は安い」というイメージだけで、必要な投資を怠ると、以下のような失敗に繋がります。
- インセンティブが低すぎて、社員が全く協力してくれない
- 制度の告知を怠り、誰も知らないまま形骸化してしまう
- ツールを使わず手動管理にこだわり、情報が錯綜して人事担当者が疲弊する
リファラル採用の費用は、未来の優秀な仲間を迎えるための「投資」です。必要なコストを適切にかけることが、結果的に大きなリターンに繋がります。
おすすめのリファラル採用を支援するサービス「リファアルム」

リファアルムは、リファラル採用とアルムナイ採用を同時に支援するサービスです。採用は感覚的に行うものではなく、全従業員を巻き込み、「全社一丸」となって取り組むことが大切です。リファアルムを使うことにより、従業員のリファラル採用やアルムナイ採用に対する「前向きな姿勢」を引き出すことが可能です。
リファアルムを活用する具体的なメリットは下記の3つです。
1、従業員が「リファラル」「アルムナイ」に積極的に協力する、魅力的なカルチャーを形成できる。
2、創業以来のノウハウを活かし、「リファラル」「アルムナイ」だけではない採用活動全体の成功を支援。
3、協力してくれた従業員に対し、業界トップクラスのギフトラインナップで謝礼を提供。
「リファアルム」を活用してリファラル採用を推進しましょう
採用コストの削減は、企業にとって重要な経営課題です。しかし、リファラル採用の本質は、単なるコスト削減手法ではありません。
社員一人ひとりが自社の魅力やビジョンを語り、仲間集めに主体的に関わる文化を育むこと。それこそが、従業員エンゲージメントを高め、変化の時代を勝ち抜く「強い組織」を作るための最も効果的な戦略的投資と言えるのではないでしょうか。
「リファラル採用の運用について、さらに詳しく知りたい」
「リファラル採用を始めたいが、何から手を付けたら良いか分からない」
そのようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ弊社の「リファアルム」にご相談ください。
ただツールを入れてもリファラル、アルムナイ採用が増えるとは限りません。
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