リファラル採用サービスとは?自社に合った選び方と比較ポイントを紹介

社員の紹介を通じて採用を行う「リファラル採用」。採用コストを抑えつつ、自社にマッチした人材と出会える可能性が高いことから、多くの企業が注目し、導入を進めています。
しかしその一方で、「制度は作ったものの、社員からの紹介が全く集まらない」「紹介はあっても、応募者の管理が煩雑で形骸化している」といった課題を抱える企業は少なくありません。特に、専任の採用担当者を置くのが難しい中小企業にとっては、悩みの種となりがちです。
その課題は「リファラル採用サービス」を活用することで、解決できるかもしれません。
本記事では、リファラル採用サービスにはどのような種類があるのか、自社に合ったサービスの選び方、そして導入を成功させるためのポイントまで、人事担当者様が本当に知りたい情報を網羅的に解説します。
もくじ
リファラル採用とは?メリット・デメリットを紹介
まずはじめに、リファラル採用の基本的な仕組みと、メリット・デメリットについて簡単に紹介します。
リファラル採用の仕組み
リファラル採用とは、自社の社員に知人や友人を紹介してもらい、選考を行う採用手法のことです。社員の個人的な信頼関係をベースにしているため、求人媒体や人材紹介会社を介した採用とは異なる特徴を持ちます。
リファラル採用のメリット
企業がリファラル採用に取り組むメリットは、主に以下の3つです。
- 採用コストの削減
求人広告費や人材紹介会社への成功報酬が発生しないため、一人あたりの採用コストを大幅に削減できます。 - マッチング精度の向上と定着率UP
社員が自社の文化や働き方を理解した上で知人を紹介するため、入社後のミスマッチが起こりにくく、早期離職の防止に繋がります。 - 潜在層へのアプローチ
転職市場には出てきていないものの、「良い会社があれば転職したい」と考えている優秀な人材(転職潜在層)にアプローチできます。
リファラル採用のデメリットと多くの企業が抱える課題
多くのメリットがある一方、リファラル採用には特有の難しさもあります。
- 人間関係への配慮
紹介者と被紹介者の人間関係に配慮が必要です。不採用になった場合、関係性が気まずくなる可能性もゼロではありません。 - 制度浸透の難しさ
社員が日常業務で忙しい中、紹介活動に協力してもらうためには、制度の目的やメリットを丁寧に伝え、全社的な協力体制を築く必要があります。 - 管理の煩雑さ
誰が誰を紹介し、選考はどこまで進んでいるのか、といった情報をExcelなどで手動管理していると、情報が煩雑になり、対応漏れやトラブルの原因になりかねません。
特に「制度の浸透」や「管理の煩雑さ」といった課題は、多くの企業が直面する壁です。そして、これらの課題をテクノロジーや専門家のノウハウで解決してくれるのが、本記事のテーマである「リファラル採用サービス」なのです。
リファラル採用サービスとは?
リファラル採用を支援するサービスは、提供される内容によって大きく「ツール・システム提供型」と「運用支援・コンサルティング型」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、自社の課題に合ったものを選びましょう。
ツール・システム提供型
<役割>
社員への求人情報の共有、応募者管理、インセンティブの管理などを効率化し、一元管理するためのクラウドシステムを提供するサービスです。
<主な機能>
- 求人情報の簡単シェア機能
社員が自身のSNS(LINE、Facebook、Xなど)を通じて、タップ一つで簡単に友人・知人に求人情報を共有できます。 - 紹介状況の可視化
誰が何人紹介し、そのうち何人が選考に進んでいるかなどをデータで可視化できます。 - 応募者情報の一元管理
紹介された応募者の情報をシステム上で一元管理し、選考の進捗状況などを関係者で共有できます。 - インセンティブ管理機能
紹介者へのインセンティブ(報酬)の申請や支払い状況を管理できます。
<どんな企業におすすめか>
- 紹介は発生しているが、Excelやスプレッドシートでの管理に限界を感じている企業
- 社員がもっと手軽に求人情報を紹介できる仕組みを整えたい企業
- 採用活動のデータを分析し、改善に繋げたい企業
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運用支援・コンサルティング型
<役割>
ツールの提供だけでなく、制度の設計から、社員への告知・巻き込み、効果測定、改善提案まで、リファラル採用の運用全体を専門家がハンズオンでサポートするサービスです。
<サービス内容の例>
- 制度設計のコンサルティング
企業の文化や課題に合わせて、社員が協力したくなるインセンティブ制度や運用ルールを設計します。 - 社内広報・活性化支援
社員向けの説明会の企画・実施や、定期的なリマインド通知など、制度を形骸化させないための施策を支援します。 - 定期的な効果測定と改善提案
紹介数や決定数などのデータを分析し、プロの視点から改善策を提案します。
<どんな企業におすすめか>
- 制度は導入したものの、全く機能しておらず、形骸化している企業
- リファラル採用を始めたいが、何から手をつければ良いかわからない、ノウハウがない企業
- 採用担当者のマンパワーが不足しており、運用まで手が回らない企業
リファラル採用サービスの選び方と比較ポイント
数あるサービスの中から自社に合ったものを選ぶためには、以下の4つのポイントを比較・検討することが重要です。
自社の「課題」は何かを明確にする
最も重要なのは、自社がリファラル採用のどこに課題を感じているのかを明確にすることです。「紹介者や応募者の管理を効率化したい」のであればツール・システム提供型が、「そもそも紹介が全く出ない状況を改善したい」のであれば運用支援・コンサルティング型が適しているでしょう。まずは課題を整理することから始めてください。
必要な機能とサポート体制は十分か
特にツールを導入する場合、機能が多すぎても使いこなせず、宝の持ち腐れになってしまうことがあります。自社に必要な機能は何かを吟味しましょう。また、ITツールに不慣れな社員でも直感的に使えるか(UIの分かりやすさ)も重要です。 あわせて、導入時や運用中に困った際に、電話やメール、チャットなどで気軽に相談できるサポート体制が整っているかも確認しておきましょう。
料金体系は予算に合っているか
サービスの料金体系は、主に「初期費用」「月額固定費用」「成果報酬型」に分かれます。
- 月額固定費用
企業の従業員数に応じて月々の利用料が決まるプラン。採用人数が多くても費用は変わりません。 - 成果報酬型
採用が決定した場合に、採用した人材の年収の一定割合を支払うプラン。初期費用を抑えたい企業に向いています。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自社の採用規模や予算計画に合った料金体系のサービスを選びましょう。
セキュリティ対策は万全か
リファラル採用サービスでは、社員やその友人といった多くの個人情報を取り扱います。情報漏洩などのリスクを防ぐため、プライバシーマークの取得やISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証など、第三者機関による認証を受けた、信頼性の高いサービスを選ぶことが不可欠です。
リファラル採用サービスの導入を成功させるための注意点
最後に、サービスの導入効果を最大化するために、担当者として心に留めておきたい注意点を3つご紹介します。
サービス導入を「目的」にしない
便利なサービスを導入すると、つい「導入したこと」で満足してしまいがちです。しかし、サービスはあくまで採用を成功させるための「手段」にすぎません。本来の目的である「自社にマッチした人材を採用すること」を常に意識し、ツールをどう活用していくかを考え続けることが重要です。
社内への丁寧な周知と協力依頼を怠らない
リファラル採用の主役は、経営層や人事担当者ではなく、「全社員」です。なぜこのサービスを導入するのか、社員にとってはどのようなメリット(インセンティブ、会社への貢献など)があるのかを丁寧に説明し、全社を挙げて取り組む雰囲気を作ることが成功の鍵となります。
「任せきり」にせず、主体的に運用に関わる
特に運用支援サービスを利用する場合でも、専門家に「丸投げ」にするのは避けましょう。自社の担当者も主体的にミーティングに参加し、施策の意図を理解することで、社内に採用ノウハウを蓄積することができます。サービス提供会社と二人三脚で、主体的に運用に関わっていく姿勢が大切です。
おすすめのリファラル採用を支援するサービス「リファアルム」
リファアルムは、リファラル採用とアルムナイ採用を同時に支援するサービスです。採用は感覚的に行うものではなく、全従業員を巻き込み、「全社一丸」となって取り組むことが大切です。リファアルムを使うことにより、従業員のリファラル採用やアルムナイ採用に対する「前向きな姿勢」を引き出すことが可能です。
リファアルムを活用する具体的なメリットは下記の3つです。
1、従業員が「リファラル」「アルムナイ」に積極的に協力する、魅力的なカルチャーを形成できる。
2、創業以来のノウハウを活かし、「リファラル」「アルムナイ」だけではない採用活動全体の成功を支援。
3、協力してくれた従業員に対し、業界トップクラスのギフトラインナップで謝礼を提供。
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本記事では、多くの企業が抱えるリファラル採用の課題を解決する「リファラル採用サービス」について、その種類や選び方、成功のポイントを解説しました。
リファラル採用がうまくいかない原因は、「社員の協力が得られない」「制度が形骸化している」「管理が煩雑」など、企業によって様々です。まずは自社の課題を正しく把握し、それを解決できる最適なサービスをパートナーに選ぶことが、リファラル採用成功への最も確実な近道と言えるでしょう。
しかし、「リファラル採用サービスにおいて、専門家のアドバイスが欲しい」
「リファラル採用を始めたいが、何から手を付けたら良いか分からない」
といったお悩みをお持ちの採用担当者様も多いのではないでしょうか。
そのようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ弊社の「リファアルム」にご相談ください。
ただツールを入れてもリファラル、アルムナイ採用が増えるとは限りません。
当社では経験豊富な採用コンサルタントが設計から運用までワンストップで支援します。
リファラル、アルムナイ採用成功のために必要なノウハウと実務支援、マネジメントをプロの人事チームが顧客の採用成功まで伴走します。
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