こんにちは。TakeActionの長見です。

 

前回は採用活動における「動機付け」に関してお話させていただきました。

現在の学生がどんなことを考えて動いているのか、なんとなくでも把握することはできましたでしょうか?

 

今回は「動機付け」に紐づく母集団形成の手法の一つ。

「効果的な求人原稿の書き方」について具体例を用いて情報をお届けさせていただきます。

 

 

▼原稿を書く際のポイント

一概に求人広告を出すと言っても、ただ企業の情報を書き連ねればいいというわけではありません。

自社で設定した「ペルソナ」に合った学生の目に留まるよう、書き方を工夫する必要があります。

特に就業経験の無い学生は、求人を見る際、ふわっとしたポイントで企業の良し悪しを判断していることが多いです。

 

・どんな仕事なのか

・どんなところにやりがいを感じているのか

・どんな人が働いているのか

・入社後はどんなことを行うのか(研修プログラムなど)

・どんな社長なのか(企業方針・理念・社長の考え方)

 

学生が知りたいと思っていることは、上記のようなものが多いです。

 

21卒の学生に関してはコロナウイルスの影響を就職活動中に大きく受けていたため、企業の安定性やどんな働き方をしているのかといったことを質問に上げる学生が多い印象を受けました。

 

これらのことに意識したうえで、事業内容や自社の魅力に感じる点、先輩社員の働き方など事実ベースに基づいた情報を原稿内に織り込んでいくことが重要です。

 

 

▼コレダメ原稿Part①

それでは、弊社でお手伝いをさせていただいている企業様の原稿を例に、内容の書き方を見ていきましょう。

(※社名が特定できる内容は伏せさせていただいております。)

 

新卒採用求人原稿悪い例

新卒採用求人原稿悪い例②

上記は現在弊社でお手伝いをさせていただいている企業様が過去に出されていた原稿の一部となります。

 

こちらの企業様の抱えていた課題はしっかりとした「ペルソナ」を設定していたにも関わらず、欲しいと思える学生の母集団形成ができないというところにありました。

 

原因の一つに上げられたのが「自社の魅力を伝えるコンセプトが定まっていなかった」というものです。

 

なんとなくいい雰囲気であることは伝わるものの、具体的に会社のどこが・何が魅力的なのか、学生が知りたい!と思っているポイントが、逆に伝わりにくくなっていることがわかるでしょうか?

 

学生が知りたいふわっとした内容を、ふわっとしたまま訴求しても、伝えたいことが何一つ伝わらないのが現状です。

自社の魅力を伝えるためにはできるだけ具体的な内容を原稿に落とし込む必要があります。

 

 

▼コレマル原稿Part①

それでは、原稿改善を行い、採用成功に結び付いた際の原稿を見てましょう。

新卒採用成功原稿①

新卒採用成功原稿例②

 

改善の際、意識したポイントは下記の2点です。

 

・原稿コンセプトを「社風推し」に決定

→改善前に現役社員の方にアンケートを取り、現場が思う「自社の魅力」をリサーチ

→回答が多かった「人の良さ・仲の良さ・仕事へのやりがい」を前面にPR

 

・「仲の良さ」「店舗の雰囲気」が伝わる掲載写真に変更

 →自社の魅力である「人柄」がしっかり伝わるようにアピール

→実際に働く職場の雰囲気が写真からも伝わるものに

 

文面には、社内で日常的に行っていることを具体的に記載し、入社後のイメージがより湧きやすい原稿に変更致しました。

 

見比べてみていかがでしょうか?

全国どの企業もこのやり方で採用成功に結びつくとは限りませんが、こちらの企業は原稿改善後、ペルソナに近い学生の採用に2年連続成功しています。

 

 

▼まとめ

求人原稿は、学生が企業を見つける際の重要な入口の一つです。

自社が少しでも魅力的に映るように、と飾り立てた内容で固めるのではなく

少しでもリアルな魅力を伝えられるように、現場の声に耳を傾けながら作成することを意識してみてください。

 

弊社では、今回取り上げた企業様のように、既にある原稿改善のお手伝いもさせていただいております。

 

「欲しい学生が来ないから原稿を変えよう!」と着手しようとしても具体的に何を行えばいいのかわからないこともあるかと思います。

その際は弊社まで気軽にお問合せくださいませ。