株式会社INGS

取締役 磯野 勇 様

 

【会社概要】

会社名:株式会社INGS

従業員数:従業員1090名

事業内容:飲食店経営 FCプロデュース事業

 

2024年9月26日に東京証券取引所グロース市場に上場した株式会社INGS様には、2018年からTake Action社が新卒採用の支援をさせていただいております。新卒採用初年度から11名の採用に成功しており、以降も毎年10名から20名前後の人数を採用し続けています。今回は、取締役の磯野様に新卒採用の取り組み内容や大事にしているポイントなどを伺いました。

 

 


 

 

人柄の良さが伝わる採用活動を心がけ、新卒採用初年度から十名以上の採用に成功

 

-新卒採用を始めたきっかけを教えてください。

 

新卒採用を始めたのには大きく2つ理由があります。

1つは、新卒採用は毎年4月に一斉に入社するため、採用活動における人員計画を立てやすい為です。
会社を成長させる中で組織も同時に拡大させる必要があり、新卒採用は事業計画や事業進捗に合わせて採用数を決められるため、新卒採用に取り組む事に決めました。

2つ目は、新卒で入社する人材は、会社の理念に強く共感した濃い人材であることが多く、新卒が成長する事によって既存社員のモチベーションや能力をさらに向上させる起爆剤にもなり得ます。
会社をさらに成長させることを期待して新卒の採用を始めました。

 

-新卒採用初年度から十名以上を採用できたポイントを教えてください。

 

TakeAction社に採用支援で入っていただき、その際に相談して決めた「対面での食事会」が上手く効いたのではないかと思います。

焼肉を食べながら行うセミナーや説明会の後にそのまま飲み会を実施したり、季節によってはお花見風セミナーを実施するなど、自社らしさを追求し、人柄が伝わる説明会というのは当社の採用における強みで、役員や先輩社員誰と話しても人柄や社風が良いと思って入社してくださった方が多かったです。

また、新卒採用初年度は、全ての説明会に代表が登壇し、会社として新卒採用に力を入れていることを学生の方に感じてもらい、印象が良かったのではないかと思います。

 

-コロナ禍で強みの人柄を伝える採用活動が難しくなったと思いますが、コロナ禍ではどのように採用活動を行っていたのでしょうか。

 

コロナ禍でも人柄の良さや雰囲気の良さを伝えるという方針は変えていません。
リモートでの説明会では、あえて1つの画面に人事が2人で写って、カジュアルな会話をしたり、座談会では別の社員に参加してもらって社員同士でコミュニケーションを取ることで、会社の雰囲気を意図的に見せる方法を取っていました。
本来であれば、説明会ではしないようなやり取りも全て隠さずにオープンにすることで、人柄や雰囲気を感じてもらうことを意識しました。

また、コロナ禍では他の飲食業を含めて多くの企業が採用を控えていたので、これまでの採用方針通りに採用活動を行っていたら、むしろ採用単価も抑えつつ良い人材を採用できました。

株式会社INGS社の入社式の際の集合写真

 

担当制によるフォロー、型に捉われないアクション、内定通知書に至るまでのこだわり等、できる限りのことをやり尽くす

 

-INGS社が採用活動において意識して取り組んでいることがあれば教えてください。

 

学生1人1人に担当を設けて、その人に合わせた採用を行なっています。
必ず同じ担当が選考が終わるたびに電話でフォローの連絡を行う事によって、その場だけのフォローではなく、これまでの流れを踏まえて同じ立場で寄り添ったフォローを行うようにしています。
担当の就活生の相談内容に応じて、自分だけでは解決できない場合は、食事をセッティングして統括部長や適している人材をアサインしたり、その方に合わせて必要なアクションを講じています。

また、内定通知書を送る際は、ポストカードを合わせてお渡ししています。
イラストとともに、選考に関わった人からのメッセージを記載し、お渡しする事によって、就活生の方には、自分のことをちゃんと見てもらえていると好評です。
採用活動においては、できる限りのことをやることを心がけています。

人事部メンバーでの打ち上げ時の写真の一枚。左から3人目が磯野様。

 

採用担当の「愛嬌」「人想い」「会社へのロイヤリティ」が採用活動をやり切れている理由

 

-採用活動をメンバーの方がやりきれている理由はどういうところにあるのでしょうか。

 

採用活動において、細かい部分までこだわってやりきれているのは、会社のカルチャーと採用担当の人選が大きいです。
弊社の採用担当は、原則、全社員の中から社内公募や、中途採用を活用して採用担当として素質がある方を選定しています。
素質とは、愛嬌と人想いであること、そして会社が好きであることです。
この3つの要素があるからこそ、採用活動を本気でやり遂げられています。

 

-人事に来て欲しいという方は、現場からすると現場にいて欲しい人材だと思いますが、その点はどのように交渉しているのでしょうか。

 

現場の責任者の方は、当然人を出したくないという思いが強いです。
その思いを知っているからこそ、いきなり当人に声をかけるのではなく、責任者の方に打診をして合意を得るなど、きちんと物事を進める順序を守った上で、社内公募しています。
そのため、決定後すぐの異動ということはあまりなく、場合によっては異動できるまで半年以上かかるケースもありますが、現場の都合も考えながら、採用を担っていただきたい人材に来ていただいています。

 

-INGS社の強みの1つは、採用担当の方が優秀なことですね。

 

元々素質がある方に採用や労務を任せ、力を発揮いただいているので、私は非常に運が良いと思っています。
予定はないですが、もし仮に採用責任者の後任を誰かに任せるとなった場合は、現在人事課長をやっている新卒1期で入社した方しか思い浮かばないです。
人柄がバツグンに良く、物事を前に進めるパワーがあり、それでいて成長意欲が高いというなかなか他の人には真似できない方です。
そういった方が採用に携わってくれているのは、非常にありがたいです。

 

「誠実であること」が一番大事、嘘を付いたり、盛ることなく、信頼していただける対応を取る

 

-中途採用は現在、どのような体制でやっているのでしょうか。

 

以前は、中途採用は私1人で対応していましたが、最近は、少しずつ他の2名の方にも任せ始めています。
少しずつ任せて成功体験を積む事によって、どんどん任せられる範囲も広がっています。

 

-中途採用において大事にしているポイントを教えてください。

 

中途採用は、新卒採用と同様にエゴグラム診断という性格診断を受けてもらい、そのフィードバックを行うところから採用活動がスタートします。
エゴグラム診断の内容は、概ねご本人の自己理解と近い結果が出る内容となっているので、フィードバックを機に、お互いが近い距離で会話ができる状態を作れています。

採用活動においては、嘘をつかず、会社の実態を率直に伝える誠実さを大事にしています。
求職者の方も人事や会社のことをよく見ているので、信頼していただけるように、誠実な対応を取ることが重要です。
中途採用においても、人柄を理由に入社してくださる方も多いので、新卒中途問わず誠実さを大事に、今後も採用活動を続けていきます。

 

-磯野様、新卒採用と中途採用について詳しくお話いただきありがとうございました。引き続き全力で支援させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。