受賞企業WINNERS

表彰理由

▼山本教授

今年度の大賞として、株式会社マイナビ様を選定させていただきました。お取組みのすばらしい点は、以下の4点です。
第1が、圧巻の準備とそのための組織づくりです。たとえば、①ゴール(生産性の高い組織を創る)、目的(心理的安全性の確保/強化)、手段(ピアボーナス)の関係を当初から明確にされたこと、②複数部門による事務局を設立し、約4カ月入念に準備されたこと、③全管理職へのヒアリングを行い、良い組織の共通項とギャップを明らかにした上で目指す世界観まで伝え、同意の上で運用プロジェクトメンバーを選定したこと、④その後、全員に概要と操作説明会を実施し、導入した等、当事者意識を高めた上で導入したことです。大手企業でのサンクスギフトの導入普及における見本といえると思います。
第2が、導入後、別のエンゲージメントサーベイの結果と紐づけ、サンクスギフトの成果を確認されるなど、継続的に成果をウオッチされていることです。
第3が、新しい機能の導入を検討されるなどにより、より生産性の向上（成果創出）を図る努力を続けられていることです。
第4が、成果をあげられているとともに、仕組みが形骸化しない努力も同時に始めておられる点です。

▼小川教授

大賞は株式会社マイナビ様です。導入1年以内でありながら、その緻密な導入プロセスと導入後にもたらされた幾多の成果、さらには課題を見きわめ、それに対応する今後の取組みがすでに計画されている同社の姿勢には、組織力としての高さを感じます。THANKS GIFTの導入に関わる同社の一連の取組みは、部分で見ても全体で見ても隙がなく、非常によく考え抜かれていると思います。
一方で今後の課題としては、こうした一連の取組みをいかにメンバーに浸透させ続けることができるかという点にあると思います。企業規模を考えれば社内外でさらに広めることは可能かと思いますが、それを浸透させ続けることができるか否か、今後の同社に注目したいと思います。